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撮影リポート&藤ヶ谷さんインタビュー
藤ヶ谷太輔「圭吾と勇吾 対面シーンをお楽しみに!さらなる裏切りも!」

ドラマは、20年前に起きた誘拐事件をきっかけに別々の人生を歩むことになった双子の人生を描く心理サスペンスです。第2話では、いよいよ時を越え、葛城圭吾と勇吾(藤ヶ谷太輔/二役)の運命が重なり、動き始めます!
撮影現場を拝見! この日は“勇吾デー” 藤ヶ谷さん自ら監督に相談!
今週は都内の公園で、第6話の収録が行われました。この日は“勇吾デー”。フードをかぶり、少し猫背気味の藤ヶ谷さんを見ているだけで、すっかり役に入り込んでいるのが伝わってきました。
撮影したのは、勇吾が20年前に自分が誘拐された事件に繋がりがあると思われる人物を尾行する、という場面。藤ヶ谷さんにセリフは一切なく、追跡者を険しい表情で見つめたり、手にナイフを持ちながらそっと近づいたりするシーンに臨みました。
ポケットからナイフを取り出し、標的となる人物に近づく場面では、一度リハーサルをしたのち、ただ近づくのでなく、どんなしぐさをどのタイミングですれば、勇吾の感情を表現できるのか、監督と話し始めた藤ヶ谷さん。そこにカメラマンも加わり、歩くスピードなどを細かな部分まで藤ヶ谷さんに伝えます。セリフのない中で、どうしたら緊張感のある場面が作れるのか、キャスト、スタッフみんなが一致団結して臨んでいました。

お昼が近づくにつれ、公園には近所の保育園からでしょうか、たくさんの園児たちが散歩にやって来ました。この仕事をしていなかったら幼稚園の先生になりたかった、というくらい大の子ども好きの藤ヶ谷さん、園児たちの姿に目を細めていました。しかし撮影が始まると一転、誘拐されて人生が狂った勇吾の怒りや悲しみを動作のひとつ一つで体現していました。一人二役の上、真逆の性格の双子役に挑んでいる藤ヶ谷さん。その熱演から目が離せません!改めて意気込みなどを聞ききました。

藤ヶ谷太輔 「双子に興味があった時にオファーが!驚きでした」
- この作品のオファーが来たときの感想は?
- ずっと悪役に挑戦したかったので、「ついに来た!」とテンションが上がりました。ただ、役柄が双子で片方は刑事です、と聞いたときは「そりゃ、大変だ」と思いましたね(笑)。でもこういう仕事をしている以上、素晴らしいチームと素晴らしい作品を作ることが何よりのやりがいだし、喜びでもあります。今回はさらに主演とのことだったので、大変なことも相当あると思いつつ、そういうことも含めて楽しんで演じたいと覚悟を持ちました。
この話をいただいたとき、たまたま双子を題材にした伊坂幸太郎さんの小説を読んでいたんです。双子ってどういう感じだろう?と考えていたので、役柄は驚きでした。
- いざ撮影が始まっていかがですか。
- 一人二役で双子というのは、やっぱり難しいです。スケジュールが圭吾、圭吾、勇吾、圭吾となっていると心がザワつくときもありますけど(笑)、それぞれの心情を理解して、落ち着いて演じるようにしています。
- 1日のうちに二役を交互に演じるのは大変でしょうね。
- そうとも言い切れないんです。“圭吾デー”が続いていたとして、急に勇吾を演じると戸惑ってしまうことがあるし、逆にずっと勇吾を演じていると気持ちがアウトローになっていて、そこで圭吾と恋人・里美のやりとりをピンポイントで演じなくてはいけなくなると、優しい気持ちを作るのに時間がかかることもあります。圭吾と勇吾を交互に演じることが気持ちの切り替えに役立ってくれています。
- 双子を演じていて、苦労した点は?
- 圭吾と勇吾は一卵性の双子なので、“ほぼ一緒”です。どこまでの“ほぼ”なのか、撮影に入る前、監督さんやプロデューサーの方々と話し合いました。もともと区別をつけやすくするため、どちらかを左利き、どちらかを右利きにしようとか、どちらかは目の下のクマを強調しようとか、片方だけヒゲを生やそうとかいう話も出ました。でも一人だけしかヒゲが生えてなかったら、ヒゲを付けたり取ったり、それだけで時間がかかってしまいます。この作品において必要なのはそういうことではない気がして。気持ちの面をしっかり作って、それぞれを演じることになりました。
- 撮影が進み、作品そのものに対する印象や捉え方に変化はありましたか?
- もともと台本を読んだとき、複雑に張り巡らされた伏線が回収されるところや、登場人物の“裏の顔”が明らかになる瞬間にハッとしていました。どの展開も「ここでこう来るか!」というグッドタイミングで、視聴者の方も「多分、こうじゃないか」といろいろ推理しながらご覧になると思うんです。それが当たったとしても、そこからさらなる裏切りが待っているはずです。そんな練りに練られた台本を映像にしたとき、さらに面白くしなくては、というプレッシャーはあります。でも、実際に共演者の皆さんと対面してお芝居をしていると、どんどんシーンが膨らみ台本を読むだけでは理解しきれなかった部分が見えてくるので、現場でよく興奮しています(笑)。
- 双子という設定だけに、「こんなところを楽しんでほしい」という部分はありますか?
- きっとどこかでふたりが対面するんじゃないですか(笑)。勇吾が圭吾に扮して悪さをする、なんて場面も出てくるかもしれません。里美をめぐっての激しい対立もあるかも…。
- 素の藤ヶ谷さんは圭吾と勇吾のどちらに近いですか?
- 弟の圭吾に比べ、兄の勇吾のほうが精神年齢が低い感じで演じているので、いいか悪いかわかりませんけど、きっと勇吾だと思います。勇吾は思ったことは何でも言うし、やりたいことも我慢しないし、したいことがあればすぐ行動に移しますし。自分の行動を振り返ると、ほぼ勇吾ですね(笑)。
- ところで藤ヶ谷さんはKis-My-Ft2のメンバーとしてアーテーティスト活動をしていますし、バラエティ番組でも活躍しています。俳優業はどういう気持ちで取り組んでいますか?
- とにかくもっと演技の経験を積みたいです。この現場でありがたいのは、高橋克典さんや石黒賢さんなどキャリアのある方の胸を借りてお芝居ができることです。これまでいろいろな現場で様々な経験をされているので、「こういうときはどう対応したんですか?」と伺うと、ためになるアドバイスを下さるんです。
- 今回は双子を演じていますが、もし藤ヶ谷さんが双子だったら?
- きっと仲はいいんじゃないかな…。両方とも芸能活動をしていたら、バラエティ班と俳優班にしっかり分かれて活動したいです。ふたりで同じことをやっていたら、自分たちだけでなく見ている人もこんがらがっちゃうでしょうから。ライブはそのとき出たいほうが出演するか、前半と後半に分かれて出るか、臨機応変にできたら(笑)。
ふたりとも別の仕事をしていたら、恋人にもう一人を合わせ、どちらが自分の彼氏なのか分かるか確かめたいですね(笑)。 - 圭吾と勇吾は顔こそ同じですが、性格は正反対です。藤ヶ谷さんにも驚くような一面ってありますか?
- もしいまの仕事をしていなかったら、幼稚園の先生になりたかったです。資格だけでも取りたかったんですけど、10代の頃から芸能活動をしていたので、物理的に難しくて諦めました。今回、公園でロケをしていたとき、幼稚園の子どもたちや小学生の子たちが遊びに来ると、それだけで癒されてましたね(笑)。ヘラヘラしている僕を見て、スタッフさんたちも「子ども好きなんだ!」と驚いていました。
- 意外性があり、藤ヶ谷さんに親近感がわく方も多くいると思います。
- デビュー当時からキスマイのライブでは会場のテンションが上がるようみんなを煽っていたし、攻めの姿勢で臨んできたので、子どもが好きなんていうとイメージが崩れるかも、なんて以前は勝手に思い込んでいたんです。でもいろんな活動をさせてもらう中で、もっと素の自分をさらけ出していいのかな、と思うようになりました。
俳優としても今回は一人二役も初、本格的な心理サスペンスも初、刑事役も初と“初めてづくし”なんです。真摯な気持ちを忘れることなく、果敢にいろいろな役柄に挑戦してステップアップしていけたら、と思っています。
「撮影しながら興奮!さらなる裏切りが待っている」
「圭吾と勇吾の対面シーンをお楽しみに」
