INTRO

「ミラー・ツインズ」Season1振り返り

 葛城圭吾(藤ヶ谷太輔)は警視庁捜査一課の刑事。圭吾の双子の兄・勇吾は20年前、何者かに誘拐され、いまだ行方が分からなかった。
 ある日、圭吾は殺人未遂の現場に遭遇する。圭吾の父・栄一(佐戸井けん太)がテレビ番組で勇吾誘拐事件に関する有力情報に1億円の私的懸賞金を払うと言った矢先のことで、刺された田島(濱津隆之)は、勇吾の事件について何か知っているようだった。

 犯行現場で見つかった毛髪のDNAが圭吾のものと一致したため、圭吾が容疑者として追われる身に。圭吾はDNAが同じなのは勇吾しかいないだけに、兄の生存を確信する。
 確かに勇吾(藤ヶ谷・2役)は生きていた。誘拐犯だけでなく連れ去られるのを目撃しながら恐怖に駆られ逃げ去った圭吾までも憎み、復讐心だけを糧に成長していたのだ。
 圭吾には白石里美(倉科カナ)という恋人がいたが、彼女は本名を吉崎英里といい、勇吾が仕掛けた罠だった。英里は勇吾を誘拐した吉崎(奥野瑛太)の養女で虐待されていたのだ。そして、勇吾が吉崎を刺して逃げ出したときから行動をともにしていた。

 圭吾は勇吾の誘拐以来ずっと親交のある刑事・皆川耕作(高橋克典)と、上司・久能源一郎(石黒賢)の娘でもある刑事の詩織(武田梨奈)の助けを借り、勇吾を追う。やがて双子は20年ぶりに再会。弟は兄を必ず捕まえると宣言する。
 圭吾はその後、勇吾と里美/英里の関係や、皆川が勇吾に協力していることを知る。なぜならば、皆川こそ圭吾と勇吾の実父だったからだ。皆川は20年前に勇吾を見つけ出していたが、復讐こそが息子を救う唯一の手段だと信じ勇吾の面倒を密かに見ていた。
 皆川は誘拐事件の首謀者が久能源一郎だと突き止める。詩織が幼い頃、高額な手術費がかかる難病を患っていたため、費用欲しさに誘拐を計画。田島たちは実行犯に過ぎなかったのだ。

 勇吾は遂に辿りついた真犯人の久能に復讐すべく、詩織の命を狙う。しかし圭吾や皆川の必死の説得や、病で死が迫る母親・春江(中村久美)を思う気持ちから手を下せなかった。そして、勇吾は乗り込んだ船を爆破させる。英里を自由にするため勇吾自ら人生の幕を下したと皆川に聞かされ、慟哭する圭吾。
 勇吾の死によって、復讐劇はこれで終結したかのように思われたが…。

「ミラー・ツインズ」Season2あらすじ

兄・勇吾による一連の復讐劇から一年後。
弟・圭吾の周囲で巻き起こる
二つの事件によって浮かび上がる、
新たな真実。
衝撃の結末を迎える続編がスタート!

 葛城勇吾(藤ヶ谷太輔)による一連の復讐劇は終結したかのように思われていた――。
 1年後、談合事件で大手ゼネコンからの賄賂を仲介していたとして逮捕された経営コンサルタントの陣内(飯尾和樹(ずん))が、釈放後何者かによって殺害される。
 捜査にあたる警視庁捜査一課の刑事・葛城圭吾(藤ヶ谷・2役)は殺害現場となったクラブで、管轄の刑事・皆川耕作(高橋克典)と久しぶりに顔を合わせる。皆川はいままでと変わらず優しく接するが、皆川が実の父親と知った今、以前のように、心穏やかではいられない圭吾だった。
 そんな中、総民党・衆議院議員の小早川尚太郎(古谷一行)の孫が誘拐される事件が発生する。誘拐犯は、勇吾が誘拐された事件と同じ場所、方法で同額の身代金を圭吾に持ってくるように要求。圭吾は21年前の事件の模倣犯だと確信する。
 誘拐犯の指示通り身代金を運ぶ圭吾だったが、行き着いた先で思わぬ人物が圭吾を待ち受けていた。そこで語られた、圭吾と勇吾の戸籍上の父・栄一(佐戸井けん太)の死にまつわる衝撃の事実――
 その頃、とあるコテージではフードをかぶった男が小早川の孫の面倒を見ていた。その男とは…。
 やがて明らかになる、陣内の死と新たに起きた誘拐事件にまつわる接点とは? その裏にはある真実が隠されていた。
 一方、圭吾から実の母親に関する情報を教えられていた吉崎英里(倉科カナ)。圭吾の情報をもとにとある旅館を訪ねるが、女将を務める遊馬琴乃(宮崎美子)こそ英里の実母の姉だった。英里は琴乃から、母の悲しい過去を教えられて…。